チョコレートの都市伝説
◆『チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る』
ふとした瞬間に出る「鼻血」は、放っておくわけにいかない困った存在です。この鼻血とチョコレートの関係はよく聞きますよね。
でも、日本チョコレート・ココア協会のホームページには、「医学的にはチョコレートと鼻血は全く関係がありません」と書かれていました。
『チョコレートの主原料であるカカオ豆には、興奮物質であるカフェインが含まれている。 しかし、明治製菓(株)食料総合研究所の蜂屋巌農学博士によると、チョコレートに含まれるカフェインの量は極微量で、食べても人体に興奮作用がでることは、ほとんどないという。そのため、チョコレートに含まれるカフェインによって興奮しすぎるということはない』とのことです。

加えて、森永製菓の【チョコレート百科】という本の中にはこんな記述があります。
明治時代、牛乳を飲む習慣のなかった日本人にとって、牛乳を使うチョコレートはあまり喜ばれなかった。「牛の乳」を「牛の血」が入っていると聞き間違えられて伝わっていたのだ

つまり・・・
『チョコレートには牛の血が入っている』という聞き間違い
 ↓
『チョコレートを食べると血が増える』という話になる
 ↓
『チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る』


というウワサ話に変化したと考えられると。
ただ、思うに、昭和のモノのなかった時代、チョコレートはお菓子の中でも高級品だったに違いないと思います。アメリカの進駐軍がチョコレートを食べているのを少年たちは羨ましそうに眺めていただけというのは有名な話ですよね。 そのため「子供にたくさん食べさせたくない」というお母さんたちの間で、ウワサが(意図的に?)広められていったのかなと。
なので以上のことから『チョコレートを食べ過ぎて鼻血が出た』という人は・・・

もともと鼻の毛細血管に傷があった
 ↓
それを知らずに「チョコレートをたくさん食べた」
 ↓
そのため、血管が拡張して傷が再び開いてしまった


といった、いろんな条件がたまたま重なっただけかなと思います。


◆『チョコレートと肌荒れ』
油分が多い→肌も油っぽくなる→ニキビできるということで肌に悪いと思われている方もいるかと思います。チョコレートは確かに油分が多いですが、肌荒れとの関係はありません。
ですが、チョコレートに含まれている糖分の取りすぎには注意です。糖分は体内で脂肪に変わることから、にきびなどを引き起こす原因になります。
このことから、チョコレートと肌荒れは直接は関係ないといえるでしょう。


◆『チョコレートは肌にいい』
逆に、チョコレートはカカオから作られ、「カカオにはポリフェノールが多く、肌に良い」ともいわれていますが、これは理論上の話で、現実問題としては、たいして関係ないと思います。
一時期ココアがブームになって町から消えたことがありますが、「(何かが)よくなった」という話は聞いたことがありません。ワインのポリフェノールもマウスで確認できただけで、人間に同じ効果を期待するなら毎日2リットルを1ヶ月続けないといけないみたいですし。


◆『心臓の病気に効く』
肌にいいという話と同じです。たしかに、チョコレートには赤ワインより多くのフラバノールが含まれています。この成分が心臓病に効くことは確認されているようですが、これも理論上の話。効果が出るだけのフラボノールを摂取するとなると、ミルクチョコレートなら1kg近い量を食べる必要があります。ダークチョコレートだと、もう少しフラボノールの濃度は高いものの、それでも一度に750キロカロリー分も食べなければならないそうです。これでは、心臓は元気になるかもしれませんが、他の臓器が弱ってしまいそうです。


◆『チョコレート中毒』
甘くてほろ苦いチョコレート。
ついつい食べ続けてしまいますよね。 チョコレートの中にはPEA(フェニルエチルアミン)という成分が含まれていて、チョコ中毒はこのPEAによるところが大きいと考えられているそうです。
ちなみに、フェニルエチルアミンは人間が恋をした時に脳から分泌される物質でもあります。バレンタインの贈り物にチョコレートが選ばれているのもこれと関係あるのでしょうか。まぁ、日本だけの風習らしいですけど。。。
チョコレートを食べだすととまらないのは本当の話。なので、食べ過ぎがちになるので糖分の取りすぎに気をつけてくださいね。




以上、チョコレートのあれこれでした。





 
 
カテゴリ:食と健康