誠に勝手ながら、12月は3(日)、10(日)、17(日)、30(土)、31(日)をお休みとさせていただく予定です。
※ 都合により急遽変更となる場合があります。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します
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まず、そもそもなぜ小指の爪が小さくなるのか?
一番の原因は足裏の外側に荷重がかかっている事です。、いわゆるがに股です。
ちなみにがに股とO脚は似ていますが、O脚の場合、膝頭が内側を向いているのに対し、がに股の場合は膝頭が外側を向いているので厳密には違うものとして扱います。そして、一見、がに股ではなくても足の裏の小指の付け根部分に角質がある人も外側荷重になっています。
歩くときに親指をあまり使わずに小指の方ばかり使っていると思われます。 歩くとき意識的であれ無意識であれ小指に力を入れて靴底を握りしめるような感じになっていませんか?
私たちが指先に力を入れることができるのは、指先にある爪のおかげです。 小さなものでも、掴むことができるのも爪のおかげなんです。歩くときに下からの力が加わらないと巻き爪になってしまいます。なのである程度指への荷重は必要です。
ですが、過度に体重が乗ってしまうと爪の先端と根元の肉が分厚く発達しやすくなってしまい、周囲の肉に押されて爪が小さくなるわけです。
では小指の爪が小さいと身体にはどういう影響がでるのでしょうか?
一番の影響は腰痛です。
足裏の外側で身体を支えている状態では腹筋や背筋が使いにくくなります。そうなると重心がかかるのが腰のあたりになって腰痛を引き起こしやすくなります。
そして理屈の上では尿漏れが起こる可能性も大きくなります。足が外に開こうとするので、太ももを閉じる筋肉や骨盤の周りの筋肉が弱ってきます。尿漏れは骨盤周りの筋肉が弱くなったとき起こりやすくなります。
対策としては普段の生活で小指に過度な荷重がかかっていないかを意識する事。そしてパンプスやミュール、サンダルばかり履く人はがに股になりやすいので、できるだけこういった履物は避けてかかとがしっかり固定できるウォーキングに適した靴を履いた上で、歩き出す時に、足先と膝が正面に向かって蹴り出せているかを意識する事が大事です。
あとは足裏と小指回りに溜まっている老廃物(強く揉むとゴリゴリ、ジョリジョリするもの)を揉み崩して血行を良くすることも大事です。血行を良くすることで指の形や小さい爪を大きく育てることができるようになります。
カテゴリ:足つぼ(東洋医学)の記事一覧
ここ数年改めて見直されてきたウォーキング。ただ歩くだけというお手軽なのに健康維持、筋力アップ、メンタルヘルスや脳の活性化・・・その効果は計り知れません。
そして最近にわかに注目されているエクササイズがかかと落とし。 ウォーキング以上にお手軽で他のどの筋トレよりも安全なので、まとまった時間が取れない方や高齢の方でも簡単にできます。
かかとを上げてストンと落とす。ただこれだけなのに継続すると骨粗しょう症や血圧の改善、血糖値の低下などいろいろな健康効果が確認されています。健康効果だけでなく顔のシワやたるみにも効果があるので、 このかかと、正確にはかかとの骨は健康と若さを生み出す臓器として研究者達の間で注目されているようです。
そもそも骨は2~5か月かけて作り直され(リモデリング)、個人差はありますが1年間でおよそ20%の骨がリモデリングされます。その仕組みを簡単に説明すると、破骨細胞が古くなった骨を破壊していきます。その壊した部分に骨芽細胞が新しい骨を作るという工事が全身で行われています。これを骨代謝といいます。
参考までに、骨粗しょう症の厚生労働省の定義は『骨の代謝バランスが崩れ、骨形成よりも骨破壊が上回る状態が続き、骨がもろくなった状態のこと』とあります。
なぜ骨代謝のバランスがくずれるのか?この仕組みが解明されたのは2007年と割と最近だったようです。実は骨(細胞)からはスクレロスチンという物質が分泌されていて、この物質は骨を作る骨芽細胞に「骨を作るのを止めなさい」とブレーキをかける働きがあります。つまり、この物質が大量分泌されると骨を破壊する破骨細胞だけが働くことになり、骨の建設が滞り、骨粗しょう症へと繋がります。
かかとに衝撃が加わるとオステオカルシンという物質が分泌され、スクレロスチンの活動を抑制します。スクレロスチンが少なくなると骨を作る骨芽細胞が正常に活動でき、健康な骨を作ってくれるようになります。なので寝たきり状態ではこのオステオカルシンが分泌されないので骨は痩せていく一方になるというわけです。骨が痩せると運動どころか体を支えること自体難しくなるので、歩くなどのかかとに衝撃を加える機会は減り、益々骨は痩せていくという悪循環に陥ります。
骨密度が低下すると頭の骨が小さくなり皮膚が余るため、顔のシワやたるみも増えてしまいます。逆に、骨を強くすれば顔のしわやたるみの改善につながるわけです。
そしてオステオカルシンはスクレロスチンの抑制だけでなく様々な効果をもたらすこともわかってきました。
・記憶力の増強
骨で発生したオステオカルシンは血液に運ばれて脳の記憶を司る海馬へ運ばれ活性化させます。現在はマウスの実験レベルで認知機能の向上が確認されている段階ですが、もしかしたら認知症改善に期待できるかもと注目されています。
・血糖値の正常化
オステオカルシンはすい臓に働きかけインスリンの分泌を促進し、高くなった血糖値を下げる事が確認されています。骨粗しょう症患者が治療を進めていく内に血糖値も改善されることは珍しくないそうですが、オステオカルシンの存在がわからない頃は謎だったそうです。
・生殖能力の改善
またこのオステオカルシンは男性の精巣にも働きかけて男性ホルモンを増やし精子の数を増やします。まだマウスの実験の中での研究結果ですが、オステオカルシンがないと精子の数が半分近くにまで減り生殖能力が落ちてしまうようです。
かかとへの衝撃で分泌されるのはオステオカルシンだけでなくオステオポンチンという物質も分泌されるそうです。オステオポンチンは体の免疫力も向上させます。高齢者の死因の多くは感染症や肺炎ですが、これは老化により免疫力が低下しウイルスなどと戦えなくなるから。オステオポンチンは免疫細胞のもとになる細胞に届くと生まれてくる免疫細胞の量が増え体全体の免疫力を根本からアップさせているのがわかったそうです
もちろん過度な負荷は禁物ですが、歩くことやかかと落としなどでかかとの骨に衝撃を与えることはいい事だらけですね。
爽快 2014年 9月号
小渕内閣で官房長官を務めた野中広務さんは肉たたき用のハンマーでつま先、土踏まず、そしてかかとをそれぞれ50回ずつ毎日朝晩叩くというのを92歳で亡くなるまで日課にされていました。政界引退後も日本中を飛び回り忙しくされていましたが、健康面では全く問題なかったそうです。ご本人は理屈より経験則で効果を感じておられたと思いますが、とても理にかなった健康法だと思います。足裏をハンマーで叩くことならちょっとした隙間時間にでもできますよね。
ハンマーは100円ショップにもありますし、上の写真はダイソーにあったゴムハンマー(100円)ですが、金属製よりも衝撃が多少優しくなるのでかかと叩きにはちょうどいいと思います。
ただでさえ歩くことが少なくなった日本人ですが、ここ数年で新しい生活様式が定着しますますかかとへの刺激が減っています。改めて歩くという事は大切なんだということと、靴もなるべくかかとに負担のないようにクッション性が良いものを選びがちですが、かかとへ負荷を与えることも大切なんだなという事を知っていただきたいなと思います。
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