東洋医学と西洋医学
10年くらい前に録画した「そのとき歴史が動いた」というNHKの番組を観ました。終戦直後、日本がアメリカの占領下で国家としての存続をかけるという緊迫した時代がテーマの回でした。その中のひとつのエピソードです。



GHQは日本を占領するなかで残すもの、解体すべきものを選別します。その中に将棋も取り上げられ、GHQは解体すべきもののリストに入れました。理由はこうです。
「日本の将棋はチェスと違って、取った駒を自軍の兵士として使用する。これは捕虜の虐待思想につながり、国際条約に違反する。将棋は日本の捕虜虐待に通じる思想だ」
これに反論したのが升田幸三という人物。
「チェスでは取った駒を殺すんだろ?それこそ捕虜の虐待だ。日本の将棋は敵の駒を殺さないで、それぞれに働き場所を与えている。常に駒が生きていて、それぞれの能力を尊重しようとする正しい思想である」
「アメリカ人はしきりに民主主義・男女同権を訴えるが、チェスは王様が危なくなると女王(クイーン)まで盾にして逃げようとするが、あれはどういう事だ?」

という反論をした結果、いまの日本に将棋という文化を残すことができた。というお話。



このエピソードに東洋と西洋の違いが端的に表れているなと思いました。西洋のチェスは駒がなくなっていきますが、将棋はなくならない。なくなるどころか敵のコマを味方にします。

西洋人は狩猟の民族だから、やっつける殺す、勝ち取る民族。個人主義。靴も個人個人。寝室は寝室、居間は居間。キャリアアップのためには転職は普通。


対して、東洋人は農耕民族。回りとの協調を重視。日本の畳の部屋は寝室にもなるし、居間にもなる。一人の主人(大名、藩主、会社)のためにという意識(家族や和の精神)下駄は共用、誰でもはけます。


西洋医学は個人個別だから、○○科というように人間の身体を細分化して診ます。とりあえず切り取って分けて病気を見ます。今では盲腸を切り取ってはいけないことがわかったため切り取りませんが、少し前までは人間の身体には必要ないものとして切り取りました。扁桃腺もとりあえず切り取ります。


東洋医学は切り取りません。盲腸だって残します。ガンですら共存しますガンは理由があってできていますし、小さすぎて機械で発見できないだけで健康な身体にも存在しています。その癌をいかに大きくしないかに重きをおきます。
そもそも、その癌すら必要なものと考えているというのが東洋医学の考え方。疲れは「身体を休めて欲しい」というカラダからのメッセージ。そのメッセージを無視し続けた結果、熱を出して強制的に休ませます。それでも無理に働いて休もうとしない人には、さらに重い病気でなんとか休ませようとさせるわけです。最終的な手段が癌。
つまり、カラダの不調は「今の間違った生活続けないで!」
というサインを発しているんですね。


東洋医学の短所は漢方100日という言葉があるくらい、回復まで時間がかかるということ。でも考えてみれば不調は何年、何十年とかけて進行してきたのに、それをほったらかしてきたわけで、たった数時間で治すって方が不自然と解釈することもできなくないわけで。。。




腫瘍やオデキ、ニキビ、湿疹、痛み・・・何も考えず、手術やお薬でさっさと殺してスッキリ!・・・ではなく、憎き敵と見ていたものを味方にする発想です。それらができた原因や意味をしっかり考えて、今の生活習慣を見直し
病気になる前の予防に役立ててあげる事が大切かなと思います。予防に勝る医はなしですよ。



日本人全体が、こういう考えをもってくれたら年々高騰する医療費も、少しは抑えられるかなぁって思います。その医療費もつい先日ニュースになってました。
国民医療費、過去最高=11年度38.6兆円―厚労省
国民医療費が38兆円を超え、一人当たり年間で30万円。
すごいですね。改めてみるとスゴイ数字に驚きました。そら保険料も消費税もあがりますよ。自分のカラダは自分で守る。自分で自分の身体を大切にしましょうよ。


 
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