熱中症予防の水分補給


夏本番。連日体温を超える日が続いています。テレビのニュースでも連日気温とともに熱中症についても報じられていますね。
今年の熱さは例年以上に異常事態なのだそうです。下の表は総務省消防庁発表の速報値です。





7月に入ってから一気に熱中症患者が急増しているのがわかると思います。 その勢いは8月に入ってからも止まりません。
ちなみに熱中症で救急車搬送されると、救急車の利用は無料ですが、搬送された病院での処置費用に約8000円請求され、入院ということになると保険が適用されても10万円程度を請求されるようです。 意外と大きな負担です。
冷房に頼らず気合で耐える!という方も少なからずおられますが、このところの熱さは限度を超えています。経済的な打撃だけでなく、命にも関わることなので、やはりしっかり対策をし予防を心がけたいところです。熱中症に限りませんが「予防に勝る治療なし」ですね。




屋内、屋外関係なく熱中症対策に欠かせないのが水分補給です。夏場は発汗による脱水が激しいので、のどが渇いていなくても意識的にこまめな水分補給が必要です。ただ、ここでも注意が必要なのが塩分の補給。脱水したからと水だけ飲むと実はさらに脱水がひどくなるんです。 塩分だけでもいいのですが、吸収力を上げるために糖分も加えてあげるとより効果的。

一番手軽なのはスポーツドリンクですよね。スポーツドリンクは水分補給に最適な飲み物というイメージがあると思います。 ある意味正しいのですし、普段飲む分には問題ないのですが、迅速な水分補給が目的であれば少々問題が。
市販のスポーツドリンクは通常冷やした状態で飲みます。甘味は温度が低くなるほど感じにくくなるので冷やされた状態でもおいしく甘さを感じられるために、糖分濃度を高くしています。濃度が高いと水分吸収が遅くなるので、迅速な水分補給という意味では効率はよくないんですね。飲んですぐに体を揺らすと「ちゃっぽんちゃっぽん」と音がすると思います。胃でストップしてしまっているのですね。

また糖分を多く含んでいると 飲んでもすぐまた喉が乾きますから飲みすぎてしまいます。糖分の摂り過ぎは疲れやすさの原因になりますし、ニキビや肌荒れの原因にもなるなどお肌にもよくないですね。

スポーツ選手は2~3倍に薄めたものを飲んでいるようです。薄めることで吸収力を上げているわけです。味より吸収力を優先させているのですね。迅速な水分補給を目的とするなら薄めて飲むか、始めから吸収力を高めた「ハイポトニック」と表記されたスポーツドリンクを選ぶかですね。







ところで最近CMでもよく目にする経口補水液。これも脱水症状には効果的です。わざわざ購入しなくても水1リットルに、食塩を3グラム(小さじ3分の1)、さらに砂糖を40グラム加えることで同じものが作れます。市販のものとは違い保存料がないの作り置きはできませんが。



CMの影響で、この経口補水液を購入し飲まれる方も多くなってきました。ですが、この飲み物は脱水症状の緩和が目的であって予防ではないという点に注意です。
まだ脱水になってない人が熱中症予防のためにとゴクゴク飲む(かなりきついとは思いますが)と塩分と水分のバランスが崩れてむしろ脱水症状を誘発することがあります。下痢を起こして脱水し救急車で搬送された例もあります。あくまでも脱水症状時の食餌療法のための特別用途食品なんですね。薬品と同じです。だから気軽に購入できるスーパーやコンビニ等には置いていません。

経口補水液はミネラルウォーターやスポーツドリンクと同じようなものだと思って飲むと、健康な人には塩気が強く甘みも中途半端でまずく感じると思います。でも脱水症状の状態にある人には美味しく感じられます。
ですから、美味しく感じる=脱水症状(かくれ脱水)を起こしているという目安にもなりますし、まずいと感じたら無理に飲んではいけないということですね。



人間はのどの渇きを感じる感覚が、他の感覚に比べて鈍くできています。その為、のどが渇いたと感じたときには既に軽い脱水状態にあるわけです。汗をかいたらこまめに給水を心がけて熱中症を予防してくださいね。

 
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