若さと美容の強い見方、玄米を美味しくいただく

1週間から10日程度、基本玄米しか食べない、いわゆる「七号食」と呼ばれる体質改善に挑戦する人をチラホラ見かけるようになりました。
ブームとまではいかないかもしれませんが、このところ玄米がとても注目されているようです。

日本人は長きに渡り、玄米が主食でした。白い米は、祭祀の際に見かける程度で、棒で突いてぬかと胚芽を取り除いたりと、非常に手間がかかったので、どちらかといえば上流貴族が食する高級食という位置付けでした。白米は庶民の憧れだったみたいです。

明治なって精米機が発明され、昭和30年代半ばに普及すると、独特のにおいや硬さのある玄米をやめ、高級なイメージがある白米を主食にする人が一気に増加。玄米は食卓から姿を消していきました。が、最近の健康ブームの流れに乗って玄米も復活の兆しをみせています。美容やダイエットに良いなど様々な効果が注目されていて、玄米のよさが再認識されてきているからなんですね。スーパーなどでも玄米は手軽に買うことが出来るようになっています。

玄米は、もみ殻をとっただけで精米していない米のこと。玄米の栄養価は高く、なかでもビタミンB1、B2、リン、鉄分など、大切な栄養素がぎっしり詰まっています。栄養だけでなく、不溶性食物繊維も多いので便秘対策にもなります。

一方、私たちが毎日のように食べている白米は、お米の大切な栄養分のほとんどを取り除き、でんぷん質だけ残した状態。 栄養学の面からは非常にもったいない食べ物になってしまっているんです。

ところで、昔から白米を食べ過ぎると脚気(かっけ)になるとよく言われましたが、これは、玄米には含まれているビタミンB1が白米にはないことが原因だと考えられます。B1が不足すると、糖質脂質をエネルギーに変えることができません。そのため脚気だけでなく、体がだるく疲れやすくなってしまいます。
だから、ぬかに漬けた漬物を一緒に食べると、失った栄養素を補うことができます。単にご飯に合うというだけでなく、栄養面でも理にかなって、昔の人の知恵はよくできていますよね。

 

美容や健康、ダイエットに良いとわかっていても、玄米食を敬遠する人もまだまだ多いのが実情です。玄米を敬遠する人が多い理由、それは玄米特有のあの固さにあると思います。柔らかい食べ物になれた現代人にとって、玄米は数倍も噛む必要があるので、顎への負担が大きから。かといって、噛まずに飲み込むとお腹を壊してしまうという人も。

玄米は素晴らしい栄養食品なのですが、消化されにくい欠点があります。玄米の一番外側のピカピカしている部分の成分は、ほぼ蝋(ろう)なので、人間の消化液、消化酵素では消化しにくいのです。なので、食べるときは白米以上によく噛むことが必要になってくるわけです。良くかまずに食べると、消化不良をおこして、むしろ身体に大きな負担をかけてしまいます。
なので、無理なく玄米を食べるには、ぬかの成分の蝋をどうにかしなければなりません。

炊き方に注意が必要なのですが、最近の炊飯器はボタンひとつで玄米に適した炊き具合に調整してくれるので、それほど問題ないとは思いますが、手間をかけることで格段に食べやすくすることもできます。

玄米が固い原因は、ぬかの蝋層(ろうそう)。これがあるため水分の吸収が悪く、それが固さを感じさせるわけです。なので研ぐとき、手で力強く研ぎ、表面に傷をつけることで、玄米は水分を吸収しやすく、やわらかくすることができます。研ぐ時間は、だいたい3合で2分が目安です。

その後、可能ならということになりますが、水に浸けておき水分をじっくりと吸収させます。その時間は4時間~9時間。ただし、衛生面を考えて2時間に1回、最低でも炊く前には水を全て交換したほうがいいと思います。非常に手間がかかってしまいますが、こうすると充分に水分を吸収できて、炊飯器で白米と同じように炊くことが出来るのです。固さがほとんど気にならない、ふっくらとした玄米が炊きあがります。

さらに、玄米は発芽する事で栄養の吸収がよくなったり、抗酸化能力がアップします。いわゆる「発芽玄米」です。この状態にするには、買ってきた玄米をまる2日、水に浸けておく必要があります。ただし、やはり問題になるは、その際の「菌の増殖」。水に浸けた玄米は「黄色ブドウ球菌」や「バチルス菌」が増えやすく、下痢などを引き起こす原因にもなります。玄米特有の臭みも、これらの菌が要因の一つと考えられていますが、より大きくなってしまいます。

昔の人の経験や知恵で、12時間以内なら人体への影響はないといわれていますし、塩をひとつまみ加えることで、菌の増殖をある程度おさえることができると言われていますが、まる2日となるとさすがに限度を超えると思います。やはり、2~3時間毎に玄米を浸けた水を入れ換えることが理想です。

 

さらにさらに、ビタミンB1の吸収率をアップするアリシン系(ネギ・タマネギ・ニンニクなど)の食材を入れれば、よりいいと思います。B1の吸収率が上がれば夏バテ防止にも最適ですし、脂肪燃焼を助けてくれます。

玄米を美味しく食べるには、かなりの手間がかかりますが、玄米はそれに見合うだけの若さと美容に強い見方になってくれるはずです。

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