暑くなると多くの人が悩まされている症状の『立ちくらみ』。しばらく放っておけば治るから、とりあえず何もしないという人がほとんどだと思います。でも、頻繁に起こるようなら重大な病気が潜んでいる可能性もあったりします。
突発的に起きる立ちくらみ。それを防ぐためには、何よりもまず血行をよくすること。血行不良だと、自律神経の不調により脳の血液不足になって立ちくらみを招きます。
足つぼ(足もみ)は、血行不良の原因になっている老廃物を崩し血液循環をスムーズにすることで自律神経を回復。しっかりと上半身に、そして脳に血液を送れる身体にします。
立ちくらみはなぜ起きるのか?
真っ先に思い当たるのが貧血(鉄欠乏症貧血)だと思います。貧血とは、酸素の運搬役である赤血球が小さくなってしまって、全身に行き届く酸素の量が少なくなる状態をいいます。常に全身が酸素不足なのでフラフラする状態になりやすいです。この状態だと、立ち上がったり、立ち続けたりしなくても、立ちくらみは起きやすいといえます。
でも、血液検査で鉄分量が正常値、つまり貧血でなくても立ちくらみが起きるケースがあるんですよね。
立ちくらみには大きく3つのタイプに分けられると思います。
2.ずっと立っているときに起きる
3.脱水状態のときに起きる
ところで、よく似た症状に「めまい」がありますが「立ちくらみ」と何が違うのかというと。。。
三半規管や心臓などの気管の異常が主な原因。長期化・継続化しやすい。
・立ちくらみ
身体の器官そのものには異常が見られない。症状は一時的で、すぐに治まる事が多い。
めまいはある程度、予兆を感じることができることが多いと思いますが、立ちくらみは立ち上がったとき、冷房が利いた部屋から出たときなど、「前触れもなく突然襲ってくる」という印象です。
1.急に立ち上がったときに起きる(起立性低血圧)
座っていて、立ち上がる事によって、突然高低差が生じると、血液が一瞬下半身へ集まる事になります。本来なら、その時自律神経が下半身の血管を縮めて血液を押し上げます。立ち上がった瞬間、血圧が一時的に上がれば、上半身(脳)の血液も確保され立ちくらみも起きません。
ところが、自律神経の反応が鈍いと、立ち上がる時に血管を縮める事が出来ません。そのため血液がしばらく下半身に集まったままで、上半身が血液不足になり、立ちくらみが発生します。
また、お風呂上がりの立ちくらみにも、この自律神経が深く関わっています。湯船に入っている間、水圧に圧されて体内では血管が縮んでいる状態。ところが湯船を出ることによって、その水圧が瞬時になくなると血管が一気に拡がります。急激な圧力の変化に自律神経がついていけず、血液が下半身に溜まって立ちくらみが起こりやすくなるというわけです。
冷暖房が効いた環境から外へ出たときの立ちくらみも同じです。冷やされて収縮した血管が、暑さで急激に拡張します。
自律神経の機能低下で下半身の血管を縮めて血液を上半身に送ることができず、その結果脳が血液不足になって起きるわけです。
2.ずっと立っているときに起きる
立ち続けていると、重力の法則により、自然と下半身に血液が集まります。その集まった血液を上へ上へと押し上げているものがあります。主にふくらはぎの筋肉です。本来なら、脚の筋肉がポンプのように働いて、血液を上に押し上げるのです。脚は第二の心臓と呼ばれる所以ですね。
ですが、その働きが弱いと血液は押し上げられず、下半身に溜まってしまいます。すると上半身は血液不足に陥り、立ちくらみが発生するというメカニズム。
この立ち続け型立ちくらみは、夏場に起きやすい。暑さを感じると、熱を効率良く発散するために、血液を身体の外側に多く流す様に調節します。この状態を「放熱」といいます。
その時、身体の内部では、身体の表面に血液を奪われた分、筋肉内部の血液が減少。その結果、筋肉はエネルギー不足になっって働きにくくなってしまうんです。
立ち続け型立ちくらみの原因は筋肉ポンプのパワー不足で、上半身に血液が圧し上げられないこと。さらに夏場は、血液が身体の表面に奪われて筋肉ポンプがさらにパワーダウンします。
そして、一番危険な立ちくらみの原因が、脱水。脱水による立ちくらみは、脳へ深刻なダメージを与えるのですが、これは長くなるので、また改めてということにさせていただきます。
立ち上がり型と立ち続け型の立ちくらみを克服するためには「筋肉」と「血管」をしっかり機能させ、上半身に血液を送られるようにすることが大切です。
そして足つぼ(足もみ)も大きな助けになります。血行不良の原因になっている老廃物を崩し血液循環をスムーズにすることで自律神経を回復。しっかりと上半身に、そして脳に血液を送れる身体にすることができます。
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