流行る糖質制限、炭水化物はワルモノ?
次々に新しいダイエット法が生み出されては消えていく中で、炭水化物カットダイエット、ローカーボダイエット、または糖質制限ダイエットは革命といえるくらい多くの人が挑戦しているダイエット法の一つになっていますよね。
炭水化物は、含水炭素とも呼ばれていた時期があり、その名の通り水分を多く含んだ物質です。水は重いので、それを摂取しないと当然体重は増えにくいです。そして、炭水化物が分解されてできるブドウ糖は、エネルギーとして使われなければ脂肪に変わるので、過剰摂取されればいわゆる太る原因となります。なので、太る原因になっている糖質=炭水化物をカットすれば理想の体型に近づけるだろうということですね。

 


スーパーやコンビニには「低糖質」「糖質OFF」「ロカボ(ローカーボン=低炭水化物)」と表示された食品が本当に多くなりました。それだけ需要や関心が大きいということなのだと思います。
この流れは外食店にも及んでいて、ステーキの添え物のポテトをブロッコリーに替えるなんてのは序の口。麺なしラーメン、麺なしちゃんぽん、バンズ(パン)なしハンバガー、ご飯の替わりに豆腐を使った牛丼、サラシアエキス(ブドウ糖の吸収を阻害する成分)を混ぜる、などなど、低糖質を意識したメニューが次々登場しています。そして、先日ついにくら寿司が「シャリなし寿司」を販売するなど、徹底的に炭水化物を排除するかのような動きは止まりません。

 

ここまでくるち「お寿司って何?」と思いますし、お寿司屋さんが寿司の概念を崩すというか、根本から否定してるみたいです。「シャリ抜きというのは以前から要望が多かった」というのが背景にあるようです。



実際にお寿司のネタだけ食べてシャリを残す客が増えていて、「シャリ 残す」「回転寿司 ネタだけ」で検索すると、目を疑うような写真が数多くヒットします。もう炭水化物は完全に敵か悪者扱いですね。

「摂りすぎた糖質」を調節するためにこういった食品を利用するのは、まだいいと思います。が、糖質制限ダイエットもさらに進んで、完全に糖質カットするなんて人も増えてきているみたいですね。炭水化物を徹底的に拒絶した食生活にするダイエット法です。炭水化物を完全にカットすれば体重やスタイルは理想に近づくのかもしれませんが、それも一時的だと思いますし、お肌は確実に荒れますよ



炭水化物を分解して作られるブドウ糖は脳の働きに必要不可欠なものです。糖が枯渇すると脳の活動は停止してしまいます。ところが人間の身体はよくできていて、糖分が不足すると筋肉などのたんぱく質や脂質をブドウ糖に変換する機能があります。糖新生と言うのですね。糖というとても大切なエネルギー源を、あらゆる手段で作る仕組みを進化の過程で手に入れているわけです。飢餓のときにこの仕組みがあるおかげで人類は生き延びることができてきたわけです。そして、この仕組みが「炭水化物は全く摂取しなくてもたんぱく質さえ摂っていれば問題ない」という人の根拠になっているのだと思います。


確かに炭水化物抜くと、代わりにたんぱく質をエネルギー源として使うのですが、その分本来使われるべき皮膚・毛・爪のたんぱく質が不足する状態になります。残念ながら美肌は生きていくために必要不可欠なものではないので、どうしても脳や内臓の維持が優先されます。
そもそも糖新生という、本来必要のない非常時の機能が使われるので肝臓にも負担がかかります。その結果、肌が荒れやすくなるわけですね。

さらに加えると、炭水化物をまったく摂らない食生活になると腸内環境も悪化します。このダイエット法をされている方、お腹の調子が悪くなっていませんか? 糖質は善玉菌のエサなんですね。腸内が汚くなると、その汚れが血液によって全身に広まります。このことからも、肌荒れやしみ・しわなどを増やし老化につながるといえるのですね。


もっというと、筋肉を消費して糖を生成するため、材料になっている筋肉が痩せていきます。筋肉が痩せると運動機能が低下したり、発熱量も低下するので低体温に。最悪寝たきりになることも。最近注目されているサルコペニアです。もともとの筋肉量が少ない女性は特に注意です。



どのダイエット法にも言えることですが、食べることだけを考えると失敗しますし健康に弊害が起こると思います。「○○だけ食べる」「□□だけ食べない」ダイエットは一時的には理想の体重や体型になれるかもしれませんが、極端なことをすると人間の身体は必ずリバウンドするようにできています
やはりカロリーのプラスマイナスが基本だと思います。つまり、運動も必要ということだと思います。



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